2段スリット板写真#1_置物

2段スリット板写真にはいろいろなバリエーションがあります。ここでは、まず、標準的な2段スリット板写真を展示してあります。幅が約0.3 mm のスリット板2枚を感光面から85 mm と55 mm の所に、スリットの向きを90 度ずらして置いて撮影した写真です。左が、前スリットの向きを縦にした写真で、右が、前スリットの向きを横にした写真です。縦スリットは、被写体の横方向の変化を、横スリットは縦方向の変化を表しますから、左の写真は縦横比が0.80倍(横縦比が1.24倍)になった写真が撮れています。右の写真は、この逆です。カメラはデジタル・カメラのオリンパスE-300を使っています。

●[1-2] 少し太り過ぎと細っそりした銀製の天使のオルゴールです。振るとよい音のする真鍮の玉と一緒に花の中に置きました。いずれも太陽の光を浴びて輝いています。

●[3-4] 南の海の島国の猫だと思います。物産展等で見かけると、つい買ってきてしまうので家には3匹もいます。今は、異国の猫と、日本の起き上り小法師の龍が仲良く家に住んでいます。

●[5-6] マトリョーミンは、マトリョーシカにテルミンを組み込んだ楽器です。左右の写真のちょうど中間ぐらいが本当の太り具合です。ある学会の懇親会でこの楽器の演奏を聴いて気に入り、早速、買いに行って手に入れました。

●[7-8] 前後のスリット板を入れ替えて、横長にしても縦長にしてもスリムな瘤牛(Zebu)になってしまう不思議な被写体です。ブラジル土産のこの木彫は、学名Bos Indicusという瘤牛で、磨かれた表面が輝いていて精悍な感じがします。

●[9-10] 横たわった異国のネコは横長になってかえってスリムになりました。もともと、かなり現実離れしたネコ達ですが、2重スリット板カメラで撮ってみると更に現実離れしているようです。