オリンパス一眼レフのOM2(フィルムカメラ)にピンホールをつけて撮影した写真です。ピンホール写真を始めた2002年12月ごろのことです。当時は東京都中野区上高田に住んでいました。ところで、江戸の町の範囲は、町奉行管轄の「墨引き」と御府内を囲む「朱引」がその境界を定めていました。概ね「朱引」境界が「墨引き」境界の外側にありますが、江戸御府内西端にあたる上高田の付近ではこれらの境界が近接していて由緒あるお寺や神社が存在しています。
●[1-8] 最初はまず、龍寶山萬昌院功運寺の写真です。萬昌院功運寺の山号は龍寳山といいます。昭和23年まで久寳山萬昌院と龍谷山功運寺という二つのお寺だったのが一つになったのだそうです。このお寺は、忠臣蔵の吉良上野介義央、浮世絵師の歌川豊国、作家の林芙美子等の有名人の眠る曹洞宗の名刹です。お寺の山門、庭の石仏や花、付属する幼稚園の遊具を撮りました。
●[9-10] この辺りは高台になっている住宅地で、西新宿のビル街がよく見えます。夜になって新宿のビルには明かりがつきました。西新宿までの間には高層ビルも少ないので南の窓から入ってくる夜風には都会とは思えない清々しさを感じます。
●[11-14] 周りには、上高田公園、新宿区立落合公園があって都会の人達のオアシスとなっています。ピンホール写真撮影には大きな三脚を担いでいかなければなりませんが近くなので助かりました。
●[15-16] 近くには、1453年創建の須佐之男命をまつる上高田氷川神社がいつもひっそりとしたたたずまいを見せています。9月の例大祭の時には御神輿が街中を練り歩いてにぎやかです。