オリンパスOM2(フィルム・カメラ)およびE-300(デジタル・カメラ:最後の3枚)にピンホールを取り付けて、花や置物などの静物写真を撮りました。
●[1-3] ゼラニウム、ギヌラ、ブーゲンビリアの写真です。ギヌラとは怪獣みたいな名前ですがキク科の植物です。葉の表面には細かい毛が生えていてまるで紫色のビロードみたいな感じです。普通よく眼にするのはギヌラ・ヤポニカ(三七草)といって、江戸時代に原産地中国から渡来して日本で改良された観葉植物です。ブーゲンビリアは暖かい土地の植物なので、かつては、関東地方で眼にすることはありませんでしたが、今では花木店でよく見かけます。色々な色のブーゲンビリアの鉢植えを育てていましたが、寒さ対策を怠っているうちにだんだん数が減ってきてしまいました。
●[4-6] 高知で学会があった時、海辺の土産物屋で買ってきた土佐犬の木彫りで、今も本棚からこちらを見ています。一方、異国の猫の木彫りが気に入って見つけると集めてくるようになりました。本物の動物について言えば、ネコ派というよりイヌ派なのですが。ネコ、フクロウ、凡龍が雑誌 National Geographicの上に勢揃いしました。
●[7] いつのことか何かの展示会会場で、自分で色付けしただるまです。そばには起き上がり小法師の「凡龍」が控えています。
●[8-10] ルチル水晶は内部に細い針状の鉱物の結晶をたくさん含んだ美しい水晶です。中をのぞき込むと細い針状の結晶が絡み合った森の中に迷いこんだみたいな気がします。ルチル水晶の玉にピンホールを密着させて水晶内部を撮影しました。ピンホール写真ではどの距離でもピントが合うので、直径3cm程の玉の中もきれいにはっきりと見えます。絡まり合った細い結晶が森の中の木々のようです。
●[11-13] 最後の3枚の写真(異国の猫たち、天使のオルゴール、マトリョーミン)は、フィルムカメラのOM2ではなく、デジタル一眼レフのオリンパスE-300にピンホールをつけて撮った写真です。猫たちは再登場、オルゴールの天使は銀、玉は真鍮でできているので磨くと光を反射してきれいに輝きます。マトリョーミンはロシアの人形マトリョーシカに、同じくロシアの楽器テルミンを組み込んで日本で作られた楽器です。